読書感想 : 『英語のワナにはまるな! これが正しい選択だ!!』

アメリカ人(英語ネイティヴ)の著者が、日本人がついつい犯してしまう英語の間違い200コを紹介する本。

 

本書では、二者択一のクイズ形式で間違いが紹介されていく。200のありがちな勘違いそれぞれについて、まずAorBの二択クイズ(と解答)が提示され、続いてどうして間違えてしまうのかの解説が加えられるといった具体だ。

 

ときにはクイズに悩みながら、ときには解説に膝を打ちながら、楽しく読み進めていくことができた。高校生以上なら無理なく読める内容だ。

紹介される間違いは次の三つに分類できると思う。

①大学受験でおなじみのパターン

例えば、discuss(話し合う)の使い方。日本人は「〜について話し合う」というとdiscuss  about〜としてしまう。正しくはdiscuss〜。discussは他動詞。

②不思議な日本語英語パターン

例えばmansion(マンション)。日本では鉄筋コンクリートの集合住宅、特に大きめのものを、マンションと呼ぶが、英語ではそういう意味はない。英語でmansionといったら、大金持ちが住む大邸宅のことだ。日本でいうマンションは大きさにかかわらずapartment。

③英語のもつニュアンスがわかっていないパターン

例えば「恥ずかしい」の使い分け。英語では「恥ずかしい」は、そうした気持ちを生む原因によってはっきりと区別する。

「ashamedは「自分が何かをやらかしてしまい。罪の意識を感じて恥じている「恥ずかしい」で、embarrassedは、人前で失敗するなどして気恥ずかしい、きまりが悪いときの「恥ずかしい」」のように。日本人はこうした区別をしないので、転んで恥ずかしいという場合にもashamedを使ってしまう。

①をみては大学受験の定番の文法問題の類だと確認し、②ではなぜこんな日本語英語ができたのだろうと思わされ、③では言語の奥深さを実感させられた。

 

ところで、①はもとより、②も受験英語で対応できるようになるレベルだ。だが受験英語をしっかりやっていても③の深みに達するのはなかなか難しいだろう。

 

③まで行き届かなくても点数に大きな影響はないとも言える。たしかにそうなのだが、受験生も③の深みに達するに越したことはない。本書を読んで、言語の奥深さも味わってもらえるような指導をしていきたいと改めて思った。